生産者様インタビュー

生産者様インタビューＮＰＯ法人ぷるるん 安藤勇一様

ゼリー状の「ヌメリ」で覆われ、鮮やかな緑色が美しいじゅんさいは、「食べるエメラルド」と言われ、高級食材としても知られています。水が命で汚染されていない綺麗な水質でしか育たず、現在は絶滅危惧となっているじゅんさい。この貴重なじゅんさいの生産量日本一を誇るのが“じゅんさいの里”で知られる秋田県三種町です。

そんな秋田県三種町でじゅんさいを通して地元の農家や地域の活性化のために活動しているＮＰＯ法人ぷるるん会長の安藤さんにお話を伺いました。

質の高いじゅんさいが育つ環境とは！？

昔は全国に各地でじゅんさいが採れたのですが、環境汚染などによりじゅんさい沼が減少し、今では貴重な食材となってしまいました。そのため、市場に出回っているものの中には中国産も多いと話す安藤さん。

じゅんさいは、水が命。三種町のじゅんさいは、世界自然遺産白神山系からのミネラル豊富な水や、地下水からの湧き水などが水源となっており、質の高いじゅんさいが育つ環境に適しているそうです。

実際に私もじゅんさい採りを体験させていただきましたが、じゅんさい沼には珍しい青色のトンボや大きなおたまじゃくし、めだかが泳いでいて、汚染されていない水質だと実感しました。そして、じゅんさいは清廉された水、生態系がちゃんと整った良い環境でしか育たないとても繊細な植物だと思いました。じゅんさいは、その土地の環境を示すバロメーターでもあるのですね。

摘み取りから選別まで、一つ一つ手作業で

じゅんさいはスイレン科の植物で、茎は水底の泥の中の根茎から長く伸び、夏季にはハスの葉のように水面に浮葉を広げます。水面下のヌルヌルとした透明のゼリー状の新芽や若葉の部分が、食材として使われるじゅんさいです。

じゅんさいの収穫時期は、6月～8月上旬までで生で味わえるのもこの期間。まさに夏の風物誌ですね。じゅんさいの摘み取りには、一畳ほどの大きさの木作りの小舟が使用されます。船尾でバランを取りながら、操り棒で池沼を移動し水面に身をかがめ、水中の若葉を指と爪を使って茎から切り離し切り取ります。収穫したじゅんさいは、工場に運ばれ一つ一つ手作業でさらに選別されます。

日本特有の大切な食材を守り、じゅんさいをもっと身近な食材に

三種町のじゅんさいは、生産量日本一を誇り、沼での摘み取り風景は夏の風物詩となっています。しかし、時代と共に高齢化が進み摘み手の数も減少しているのが現状です。これを克服するためにも、もっと沢山の方にじゅんさいの魅力を伝えていき地域の活性化につなげていきたい。そして永年の伝統と誇りを守り続けていきたいとおっしゃる安藤さん。

また、じゅんさいは食物繊維やポリフェノールも豊富でまさに健康食。高級イメージのじゅんさいをもっと身近なものにしていきたいとおっしゃっていました。ＮＰＯ法人ぷるるんでは、瞬時冷凍技術にも力を入れており、年中「解凍生じゅんさい」を提供する事ができそうです。

編集後記

今回じゅんさい体験をさせていただき、手作業でのじゅんさい採りは気の遠くなる作業で、じゅんさいが高級食材なのも納得しました。同じ姿勢で腰も負担がかかるし日焼けはするし本当に大変な作業だと思いました。

実は、初めて生ジュンサイを食べたのですがゼリーのヌメリがぷるん！と凄くて美味しくて、忘れられません。ぜひ、皆さんにもこの秋田三種町のじゅんさいを召し上がっていただきたいです。多分、じゅんさいの概念を覆します。

そして、絶滅危機種であるじゅんさいを守り続けるためにも、日本人として応援していきたいなと思いました。

美肌セット（トゥルーローション＋トゥルーウォッシュ）についてはこちらをご覧ください

ティナロについてはこちらをご覧ください