<冬の乾燥肌>お部屋の加湿対策と肌を潤すスキンケア術

1月に入り、寒さが厳しい季節になりましたね。
保湿ケアをしっかりとしているつもりなのに、「今年はやけに肌の乾燥が気になる・・・」そんな方も多いのではないでしょうか?
自粛期間で室内にいる時間も多く、エアコンによる暖房の影響や運動不足による身体の冷え・代謝機能の低下などが考えられます。
今回は、お肌を潤すための加湿対策やスキンケア法などをご紹介したいと思います。

冬に肌が乾燥するは何故?

潤いのある健康な肌の角質層には、約20~30%の水分が含まれています。肌の水分が20%以下になると、肌が乾燥し始めかさつきやつっぱりを感じ始めます。
これが”乾燥肌”と言われるもので、ひどくなると肌を守るバリア機能が低下するため外的刺激を受けやすくなります。痒みや化粧水など染みやすくなるのはこのためです。

肌の水分量が低下し乾燥肌を引き起こす要因は、主に下記の2つが考えられます。

湿度の低下

肌の乾燥と大きく関係しているが、湿度。
肌に最適な湿度は60~70%くらいと言われており、湿度が50%以下になると肌の角質の水分が徐々に蒸発しはじめます。
冬になるとエアコンよる暖房を使用するため、湿度はさらに低下します。暖房によるエアコンは空気中の水分を吸収し、10度温度が上がると約半分湿度が下がると言われています。加湿もしないで暖房かけっぱなしの部屋にいると、部屋の湿度はどんどん下がります。肌の内部の水分も蒸発し肌はカサカサの危険な状態に陥ってしまうのです。

代謝機能の低下

冬は、身体が冷えやすく運動不足で血流が悪くなりがちです。
私達の肌は、血液から栄養と酸素を受けとり肌の生まれ変わりが行われています。血流が悪くなることで、栄養や酸素が届かず未熟な細胞が生まれるため肌の新陳代謝も悪くなります。そうすると、肌が代謝の過程で自ら作り出している保湿成分も作られににくなります。

セラミドなどの保湿成分は、肌の水分を保持する働きをしており肌の潤いを保っています。保湿成分がうまく作られなくなることで、水分が蒸散しやすくなり、乾燥が進みます。肌が乾燥する事で肌のバリア機能が低下し、肌荒れや痒み、シワなど他の肌トラブルも引き起こしやすくなります。

上記の点から、冬は特に肌の乾燥が加速するため部屋の湿度を保つ工夫や、血流を促し身体や肌の代謝機能を促す事が大切となります。
まずは、加湿器を使わなくても簡単にできるお部屋の乾燥対策からご紹介したいと思います。

簡単!加湿器なしで出来るお部屋の乾燥対策5つ

お部屋の加湿と言えば、加湿器が一番手っ取り早いですがお手入れが面倒・・・
結局使わないで捨てちゃう事も多い・・・
そんな方のために簡単に加湿ができる方法をご紹介します。

1、濡らしたタオルや洗濯物を部屋に干す

一番経済的で手っ取り早く加湿できる方法です。洗濯物をお部屋に干しましょう。洗濯物が乾くときに水蒸気を放出してくれますので、お部屋の湿度がアップします。
寝室などでお休みの時は、濡らしたタオルを枕元の近くに干したり、置いておく方法もあります。

2、洗面器やバケツなどに水やお湯をはる

洗面器などに水をはっておいて置くと、蒸発により加湿効果が期待できます。できれば水よりお湯の方が蒸発するのが早いので今すぐ加湿したい場合は、お湯の方がおすすめです。
ディスクなどの上であれば、マグカップなどにお湯を入れて置いておくのも良いでしょう。

3、お風呂のお湯を捨てず、ドアを開けておく

お部屋の間取りや広さにもよりますが、1ルームなどの一人暮らしの方はこの方法もおすすめです。お風呂のお湯を捨てずに、お風呂場の扉を開けておくだけで部屋の湿度がアップします。

4、温かいお湯を飲む

乾燥は、肌だけでなく喉も乾燥し免疫力低下の原因にもなります。こまめな水分補給が大切です。ハーブティーにはちみつをプラスして喉に潤いを与えるホットティーは身体も温め保湿効果も期待できるのでおすすめです。お湯を沸かすと蒸気で部屋の加湿もできますし、飲むときにもスチーム効果も期待できます。

4、アロマを焚く

年中使用できるアイテムとしてアロマのディフューザーがあります。アロマの香り+加湿効果で一石二鳥です。コンパクトなディスクサイズのものもありますので、テーブルの上に置いて香りを楽しみましょう。

 

また、今は電気を使用しない卓上の加湿器なども便利なものあります。上手く活用してみましょう。

電気を使わないECO加湿器

次に、身体や肌の血行を促進して、代謝を高める方法をご紹介します。

内側から潤いアップ!身体や肌の代謝機能を高める方法

身体は冷えが生じる事で、肌に栄養を運ぶ血行が不足し、水分バランスも悪くなります。冬にむくみやいのは身体の水分代謝がうまく働かないためです。
これは、肌や身体の乾燥の原因にもなります。特にリモートワークで身体を動かす機会も減っているため、今年は特に乾燥が気になる方も多いと思います。
そんな方は、下記の5つを是非実践してみましょう。

1、お風呂につかる

誰でも簡単に血行を促進する方法が、お風呂に浸かる方法です。自宅にいる時間も多いと思いますので、朝からお湯をはってこまめに入浴をする事もおすすめです。時間があれば、38~40度くらいのお湯で20分程度ゆっくり半身浴もしてみましょう。その際、バスソルトなどを入れるとさらに身体が温まります。

2、ストレッチをする

パソコンなどデスクワークをしている方は、目の疲労や肩こりも酷く、呼吸も浅くなりがちです。呼吸が浅くなると全身に酸素が行き渡らなくなり細胞機能の低下にもつながります。肩や腕を伸ばしたり、前屈などストレッチを取り入れましょう。深呼吸をしてゆっくり行うと気や血のめぐりもよくなります。

3、身体を温める飲み物をのむ

上記のお部屋の乾燥対策でもご紹介しましたが、冬は冷たいのみのは控え身体を温める飲み物を取り入れましょう。身体を温めるジンジャーティーや、ホットミルクにシナモンもおすすめです。また、コーヒーは身体を冷やす作用があるので、コーヒー好きの方は一日1杯にしましょう。

4、蒸しタオルで顔を温める

肌の乾燥が気になる方は、血流も悪くクスミも気になるはずです。そんな方には蒸しタオルがおすすめです。洗顔した後やマッサージの後に、蒸しタオルで顔を温めましょう。その際、顔のツボをおすとさらに血流が良くなります。蒸しタオルは、水で濡らして軽く絞り電子レンジで1分かければ簡単にできます。

5、お腹を温める

手先が冷える、便秘がある、生理痛が辛い、おしっこが近い・・・こんな方は内臓が冷えている証拠です。内臓を温めるにはお腹や腰を温める事が一番効果的です。簡単にできるのが腹巻やカイロ。腹巻の上からカイロをはるとやけどの心配もないのでおすすめです。

あったかもこもこ腹巻パンツ

その他、乾燥肌にはスキンケアや食事も大切になりますので、簡単にご紹介いたします。

乾燥肌の方が注意すべきNGスキンケア

乾燥肌の方は、肌の皮脂や水分も健常肌の方に比べて少ないですので取り過ぎに注意が必要です。そのために気を付ける事は、下記3つです。

1、過度な洗顔や洗浄力が高いもので洗わない

よほど濃いメークをしない限りは、クレンジング剤によるダブル洗顔は控えましょう。特にオイルクレンジングは、皮脂を取りすぎる傾向がありますので注意が必要です。
また、石鹸も肌をアルカリに傾け皮脂を過剰に取りすぎますので、乾燥肌の方にはおすすめできません。乾燥肌の方は皮脂を取り過ぎず肌にマイルドなアミノ酸系の洗浄料がおすすめです。

2、洗い方に注意する

顔の皮脂量は部位によって異なります。Tゾーンと呼ばれる部分は皮脂分泌が多く、その他の部分は皮脂が少ないため乾燥も気になりやすいです。洗顔をするときは、Tゾーンの部分を念入りに洗い、他の部分は泡をのせて指の腹で軽くなじませる程度で十分です。決してゴシゴシ洗わず、優しく洗うようにしましょう。

3、お湯の温度に気を付ける

乾燥肌の方が特に注意してほしのが、お湯の温度です。特に冬場は寒さの影響で、熱いお湯で洗顔しがちになります。これは肌の水分や皮脂が奪われて乾燥がさらに悪化する要因となります。32度~35度くらいまでのぬるめの温度で洗い流すようにしましょう。

 

アミノ酸で洗う乾燥肌のための美容液洗顔料 トゥルーウォッシュ

乾燥肌は、保湿力が高い成分でこまめな保湿ケアを

乾燥肌は、肌の保湿機能が低下し水分を閉じ込める事ができなくなっています。そこに外気の乾燥が加わるため、さらに肌内部の水分が蒸散し乾燥肌が加速します。
スキンケアによる対策としては、とにかく”こまめに保湿”を行う事です。その際、保湿力が高く浸透力が高い化粧品を選びましょう。保湿効果が高い成分で代表的なものが、”セラミド、プロテオグリカン、PCA-Na、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸Na”などです。また、塗布するときは、一度にべったり塗布するのではなく、2~3回に分けて少しずつ肌になじませるのがポイントです。

また、敏感肌の方は肌がとてもデリケートになっている状態です。無香料、無着色、石油系界面活性剤不使用などなるべく肌に優しい処方にこだわっているものを選ぶのもポイントです。

 

保湿にこだわった乾燥肌のためのオールインワン美容液 トゥルーローション

 

最後に、冬の乾燥肌対策として知っていただきたいのが食事です。

乾燥肌を悪化させる食材、乾燥肌を改善させる食材

私たちの身体も肌も食べたもので出来ています。その乾燥肌は、もしかしたら食べ物が原因かもしれませんね。見直してみましょう。

乾燥肌を悪化させる食材

食材には、身体を冷やす陰性食材と体を温める陽性食材があります。
陰性の食材で代表的なものがケーキなど砂糖たっぷりの甘いもの、アルコール、パン、ジュース、コーヒー。これらは、身体を冷やしたり、水分を蒸散させる特徴があります。陰性食材が多いと、身体や肌の水分が奪われ乾燥しやすい肌質になります。また、お肉や酸化した油なども、腸内環境を乱し血液の質が悪くなります。結果、肌質も悪くなり乾燥肌を引き起こす要因となります。以下の食材を多く摂り過ぎないように注意しましょう。

<乾燥肌を引き起こす食材>
糖分たっぷりの甘い食材(ケーキ、お菓子、アイスクリーム、パン類)甘みの強い南国のフルーツ、清涼飲料水などのジュース、アルコール、コーヒー、脂身の多いお肉、揚げ物、加工食品など

乾燥肌を改善する食材

乾燥肌や敏感肌の方は、良質なタンパク質を中心に、旬の野菜や、血の巡りをよくする食材を意識して摂りましょう。
鶏肉には良質なタンパク質が含まれ体を温める働きをもあります。また、サバやブリなどの青魚に含まれるオメガ3脂肪酸には、細胞膜や女性ホルモンに必要な成分でもあり乾燥肌にはおすすめの食材です。
レンコンやサトイモ、ゴボウなど冬の根野菜は身体を温め、腸内環境を整えるものが多いです。冬に美味しいブロッコリーもビタミンやミネラルが豊富なので意識して摂りたいですね。生野菜だと身体を冷やしますので、なるべく温野菜がおすすめです。
その他、玉ねぎや大根、ニンニク、ショウガ、ニラなど辛味や香りの強い野菜は、気や血のめぐりを促す働きがあります。質の良い血液を作り血の巡りを促しましょう。

<乾燥肌におすすめの食材>
鶏肉、青魚、大豆製品、根菜類、玉ねぎ、大根、ねぎ、にんにく、しょうが、ニラ、クレソンなど辛味や香りのある野菜、キノコ類、りんご、発酵食品(味噌、納豆、米麹)など

以上、冬の乾燥肌対策のためのご紹介でした。

お部屋の湿度を工夫して、身体や肌の代謝を上げ、スキンケアや食事を見直せば乾燥肌を改善する事は可能です。
乾燥肌でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

冬の乾燥肌対策のまとめ

・お部屋の湿度を上げる工夫をしましょう
(濡れたタオルを干す、洗面器にお湯をはる、お風呂場を空ける、こまめにお湯を飲む、アロマを焚く)
・身体や肌の血行を促進しましょう
(お風呂、ストレッチ、温かい飲み物、蒸しタオル、お腹をあたためる)
・乾燥肌を招くスキンケアをやめましょう
(洗いすぎ、洗い方、お湯の温度に注意する)
・乾燥肌はこまめに保湿ケアを行いましょう
(セラミドやプロテオグリカンなど保湿力が高い成分を選ぶ)
・乾燥肌を悪化させる食材を減らし、乾燥肌を改善させる食材を摂りましょう
(陰性食品は乾燥肌を悪化させる、乾燥肌対策は良質なタンパク質を中心に旬の野菜を取る、辛味野菜は血の巡りをよくする)

乾燥肌・敏感肌でお悩みの方は、肌相談も承っております。是非、お気軽にご相談ください。