ティナロ化粧品代表・美容家の齊藤あきです。
今日は、少しだけ私の想いを綴らせてください。
本日、2016年3月11日。東日本大震災からもう5年が過ぎようとしています。皆様は、黙祷されましたか?
年月が経つにつれ、その記憶は風化し復興への思いも薄れてきます。でも、せめてこの日だけはほんの少しの時間でも、あの日を思い出してほしいと思います。
そして、自分が元気に生きていること、命があること、家族がいること、毎日食事ができること、笑えること・・・
当たり前の事に感謝をする日でもあると思います。
5年前被災地にボランティアに行ったときに私が一番感じたことでした。
ボランティアでは私に大きな気づきを与えてくれました。
被災者の皆さんと流した涙、約束は決して忘れません。
実は、私が陸前高田や東北の素材を使った化粧品を開発するに至った原点もここにあります。
今まで全く話をしていませんでしたが、
ティナロ化粧品のマークに込められたある想いをお話したいと思います。
私は、岩手県の奥州市出身で震災のちょうど数ヶ月前に陸前高田を訪れていました。
津波で全て流されしまった、国道4号線沿いには道の駅があり住宅が立ち並んでいました。
高田松原には7万本もの松と綺麗な砂浜と海がありとても美しい場所でした。
そんな綺麗な街並みが一瞬で津波で流され、現場で見た光景はあまりにもショックでした。
TVで皆さんも、あの光景を見た時は同じ気持ちだったと思います。でも、現場はもっと焼け野原のようなすさまじい光景でした。
震災から一ヶ月、化粧品がまだまだ足りていないというお話をお聞きし私に何かできることはないだろうか・・・少しでも皆さんの力になりたい。そう思いました。
そこで、急遽簡単に保湿ケアができる化粧品を作り、釜石市民体育館、釜石甲子小学校、釜石甲子中学校、陸前高田第一中学校で化粧品配布500本のプレゼントとアロマハンドマッサージを行いました。
ラベル貼りも、研究所の皆さんや友人が手伝ってくれました。
そして、この化粧品にある想いを込めて「2羽の鳩のマーク」をデザインしました。
それは、希望と平和の鳩、女性の象徴であるお花。
どんな状況でも希望と女性らしさを忘れないでほしい、そしてどうか負けないで欲しい。そんなメッセージを込めて。
そして、作りたての化粧品で皆さんに少しでも元気になってもらいたい。たくさんの想いをもって現地に赴き、お一人お一人に直にお渡しました。
現地では、まだ体育館で避難生活をしておりもちろん化粧品もない状況で、皆様お肌もボロボロの状態で本当に喜んでいただけました。
そして、化粧品をお肌につけた瞬間、皆さんに笑顔が溢れました。
「お肌が潤えば心が潤う」「心が潤えば笑顔になる」
化粧品には、心を潤す素晴らしいパワーがあります。
こんな心が潤う愛のこもった化粧品を作っていきたい・・・そう、心に決めました。
そして、皆さんと交わした約束があります。
「いつまでもこの日を忘れないで欲しい、風化しないでほしい。」
この約束は決して忘れません。
被災地のため東北のために貢献できることがしたいと思ったのも皆さんとの約束がきっかけでもあります。
今回発売予定の化粧品には、陸前高田のアイスプラントを使用しています。
今はまだ生産量が少ないですが、被災地にアイスプラント農園を増やしていきたいです。
アイスプラントは野菜の宝石。キラキラ輝く大地を作っていきたいです。
ティナロがお届けする化粧品には、そんな想いがたくさん詰まっています。
お手元に届いた際は、ぜひ2羽の鳩を見つけてみてくださいね。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
ティナロ化粧品代表・美容家齊藤あき